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健康 2018/06/13

知っておきたいやけどの正しい対処法

調理中の不意なトラブルや、日焼けなどでも引き起こる「やけど」。
万が一のときは迅速な対処が求められますが、やけどに関する正しい対処法を知らないという人は意外に多いのではないでしょうか。

ここでは、いざというとき困らないように、やけどに関する基礎知識と迅速な対処法について解説いたします。

最初に押さえておきたい!やけどのメカニズムと体に与えるダメージ

やけどとは簡単にいうと熱によってできた傷です。
そのため、やけどをした部分からはジンジンと鋭い痛みが生じるようになるのです。

損傷した皮膚は外部から侵入してくる異物を阻むバリア機能が失われています。
つまり、その部分は細菌が侵入しやすいの状態になっており、感染症を引き起こす確率が非常に高くなっているわけです。

しかも、やけどは皮膚の表面だけを傷つけているわけではありません。

そのダメージは皮膚の内側にある脂肪や筋肉、時には骨まで達することがあります。
そうすると、損傷した部分の毛細血管が裂け、そこから血漿(けっしょう)と呼ばれる体液がにじみ出てきます。

その体液が皮膚の内側にたまってできるのが水ぶくれです。
したがって、水ぶくれの有無はやけどの重傷度を測るバロメーターとなります。
皮膚が赤くなるだけなら軽いやけどですが、水ぶくれができると重症だといえます。
その場合は、あとから症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。

基本は冷やす!やけどを負った際に行うべき応急手当

やけどをしたときの応急処置の基本は冷やすことです。
やけどをしてすぐに冷やせば熱によるダメージを最小限に抑えられますし、痛みを抑制する効果もあります。

ただし、氷や氷水で冷やすのは控えてください。あまり冷たすぎると逆に患部を傷つけてやけどを悪化させてしまいます。
また、あまり長時間冷やすのもおすすめできません。皮膚をふやかしてしまい予後が悪くなる可能性があるからです。

冷やす方法としては家庭なら水道から流れる冷たい水を使用するのがよいでしょう。
ただし、傷口に直接流水をかけると皮膚がはがれ落ちてしまう恐れがあります。
なるべく傷口の周辺部を冷やすようにしてください。

十分に冷やしたあとは清潔なガーゼに軟こうを塗り、患部にガーゼを当て、その上から包帯を巻きます。
軟こうには傷を癒す効果と同時に巻いた包帯が皮膚に癒着するのを防ぐ役割も果たしています。

ちなみに、包帯がなければラップを巻くのも一時的な処置としては有効です。
とにかく、大切なのは患部を直接空気にふれさせないことです。

要注意!民間療法と水ぶくれの処理

アロエや、みそには殺菌作用があるため、それらを塗るとやけどの治りが早くなるという説があります。
また、はちみつ、大根おろし、ジャガイモのしぼり汁などに関しても同じようなことがいわれています。

しかし、これらの民間療法はすべて根拠薄弱なものばかりなので絶対にしないでください。
感染症を引き起こしたり、病院での治療の妨げになったりする可能性があります。

一方、医師の間でも意見が分かれているのが水ぶくれの措置です。

水ぶくれは「そのままにしておいた方がよいのか」「破いた方がよいのか」は非常に悩ましい問題です。
ただ、3cmを超える大きな水ぶくれやヒジやヒザなどの可動域が大きな箇所の水ぶくれに関しては清潔な状態を確保したうえで破った方が良いという意見が一般的です。

また、意図せず水ぶくれが破れてしまった場合には水と石鹸で洗浄したうえで、破れた皮は除去します。
そして、殺菌消毒薬や軟こうなどを塗って患部を保護してください。

やけどは初期対応が大切!

やけどのダメージを最小限に抑え、回復を早めるためには何よりも初期対応が大切です。
まず、水道水などの流水を使って素早く冷やし、そのあとで清潔なガーゼにに軟こうを塗り、傷口に当てます。最後に包帯やラップで傷口が直接空気にふれないようにしておきましょう。

また、みそを塗るなどといった民間療法は症状を悪化させる恐れがあるので絶対に行わないでください。

正しい初期対応をして、そのうえで病院を訪れればそれだけ治療もスムーズに行えます。
いざというときに慌てないためにも、やけどの応急手当の方法については日ごろからよく頭に入れておくことをおすすめします。