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健康 2018/10/24

冬の早朝トイレやお風呂場が危険?気温差によるヒートショックに注意!

寒い季節がやってくると欠かせないのが暖房です。暖房のおかげで快適に過ごすことができますが、暖かい部屋と寒い部屋との温度差による事故には気をつけなければいけません。いわゆるヒートショックといわれるものです。今回は、ヒートショックについてその原因と対策を紹介します。

冬場に多いヒートショックとは?

ヒートショックは冬場に起こりやすい特徴があります。日本の冬は寒く、暖房が欠かせませんが、多くの場合、お風呂場やトイレは家の北側に位置していて暖房もなく、冷え込むことが少なくありません。暖房によって温まっている部屋と暖房のない寒い部屋との気温差が大きくなってしまい、高齢者の体には負担になるのです。

体が温まっている寝床から早朝にトイレに行ったり、温かい部屋からお風呂場に移動したりすると、体はその気温差に対応しようと血管を収縮させて、血圧をあげなければいけません。また、それから温かいお風呂のお湯につかることで、逆に血圧はさがります。こうしたことが血管や心臓には大きな負担で、一時的に意識が消失することもあります。特に、高血圧や糖尿病などの持病がある人は気をつけた方がよいでしょう。

厚生労働省の調査によると、家庭での入浴中の溺死事故が平成28年には5000人を超えていて、過去10年間で1.5倍に増えているといいます。そのうちのおよそ9割が65歳以上の高齢者です。

入浴を好むという日本の文化的な背景もあり、他の先進国に比べると、格段に大きな数字になっています。溺死以外の入浴中の事故死を含めると、19000人にものぼるとされています。また、東京都の調査によると、事故は冬場に集中していて、事故全体のおよそ半数が12月から2月に起こっているのです。北海道は冬の訪れが早いので、より早期から対策をとることが大切といえるでしょう。

家庭で実践!ヒートショックの予防対策

ヒートショックは自宅で起きることが多く、各家庭が意識的に予防に努めることが重要です。トイレや浴室も含めた全室空調システムを取り入れることが可能であれば、ヒートショックのリスクは減るでしょう。

しかし、コストの問題も大きく、全ての家庭に取り入れることは難しい面があるでしょう。そこで、入浴の仕方を意識することが大事です。少しの工夫でヒートショックのリスクを下げることができるので参考にしてみてはいかがでしょうか。

◆お湯の蒸気で浴室や脱衣所を温めておく
お風呂に入る直前に浴槽にお湯をためることで、蒸気が浴室や脱衣所も温めてくれます。この時に浴槽の蓋や浴室と脱衣所の間の扉を開けておくことがポイントです。湯沸かしの場合は、沸いた時点で蓋を開けて、浴槽をしっかりかき混ぜることで、蒸気を事前に充満させるとよいでしょう。シャワーのお湯をあらかじめ出して置くのも有効です。

早朝のトイレは、寝床から出るときにガウンや上着を着ることで体の急激な冷えを防ぐようにします。温かい便座シートを利用しても良いでしょう。

◆長湯とお湯の温度に注意
冷えた体を温めようと、お風呂に長くつかり過ぎることは控えます。のぼせてお風呂から出られなくなったり、熱中症になるリスクがあります。お風呂につかるのは10分以内を目安に、お湯の温度も41度までにとどめましょう。

◆お風呂から立ち上がる時はゆっくり
水圧の影響で、急に立ち上がると血圧の低下が起こり、一時的に脳が酸欠状態になることがあります。ふらつきやめまいを感じることで、事故につながります。お風呂のお湯からあがるときは、手すりや浴槽のふちをしっかり持って、ゆっくり立ちあがるようにしてください。

◆入浴するタイミングに注意
より冷え込む深夜や早朝の入浴は、できるだけ避けた方が無難です。家族がいる場合は、浴室が温まっている間に順番に入ることで、浴室が再度冷えてしまうことを防止できます。また、高齢者は食後、低血圧になることもあるので、食後すぐに入浴するのではなく、食前に入浴するか、食後は休憩する習慣をもちましょう。

お酒を飲んだ後、睡眠薬を飲んだ後の入浴も危険です。体調不良のときも、入浴は控えた方が良いでしょう。

◆家族で声を掛け合う
家族間で意識的に気をつけることも大切です。特に、高齢者がいるお宅は見守り体制を作りましょう。お風呂に入る前には声をかける。お風呂に入っている時間が長いと感じたら声をかける。お互いに、意識する習慣を作っておくようにしましょう。

冬場は入浴の仕方を意識して!

ヒートショックは65歳以上の人が9割以上を占めていて、高齢者のいる家庭では対策が欠かせません。

暖房の使用によって各部屋に気温差が生じやすい冬場は要注意です。特に、お風呂場や早朝のトイレに気をつけましょう。お風呂に入る前には事前に脱衣所や浴室を温めたり、長湯を控えたり、お風呂からはゆっくり立ちあがることを意識してください。

もともと血圧が高い人は特に注意が必要です。食後すぐの入浴は血圧が不安定になりやすいので控えたほうが無難ですし、自分で血圧をモニターするのも良いでしょう。

家族同士で意識しあうことで、万が一のときに、早期発見が可能になります。お風呂に入る前や、入浴中、お互いに声を掛け合う習慣をもつことも大切なことです。