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健康 2018/11/22

もしも真冬に停電したら…電気が使えないときの防寒対策とは

北海道の冬の厳しさは、住民なら誰もが知るところですよね。また、真冬に暖房器具で室温をかなり高めにすることも半ば常識です。
このような北海道文化を根底から覆すのが「停電」です。もしも真冬に長期にわたって停電が起きたら、最悪の事態を招きかねません。そこで、電気を使わない防寒対策について解説していきます。

北海道で「ブラックアウト」はなぜ起きた?

停電が起きたとしても数時間程度で、わりとすぐに復旧するものだと思っていた人も多いのではないでしょうか。しかし、2018年の9月に起きた大規模停電「ブラックアウト」では、多くの地域で丸1日以上電気が使えない状態となりました。実際は地震からおよそ2日程度で道内のほとんどに電力供給がなされましたが、当初は完全復旧までにおよそ1週間はかかるとされていました。

ブラックアウトの原因は、北海道の電力供給を担っている中心部分が震源地に近かったことにあります。地震が起きた段階ですでに発電所の機能が半分程度低下しました。そのようななか、地震に驚いて起床した人たちが一斉に電気を使い、需要が供給量を一気に超えたのです。地震は電力需要の最も低い真夜中に発生したことも、大きな要因となりました。

もうひとつの原因に、北海道が電力においてはほとんど「孤島」であることも挙げられるでしょう。通常はブラックアウトを防ぐため各方面から電力網が張り巡らされており、ダウンした発電所を別の発電所が補う仕組みになっています。北海道電力も東北電力とつながっており、海底ケーブルで電気を送ることができます。しかし、送電時における電力のロスを防ぐために直流を採用していて、北海道側で交流に変えなければならなかったのです。交流に変えるためにも電気が必要でした。

北海道民はこうした電気事情のなかで生活していることを自覚しなければならないでしょう。万が一の事体を想定すると、インフラを100%頼りにするのではなく自分で自分の身を守る対策を講じる必要があります。

もしも真冬に停電が起きたらどうなる?

もしも真冬に1週間も電気が使えない状態となったら、北海道では死活問題ですよね。北海道は広いため住む地域によって気温に違いはあるものの、最も人口の多い札幌市を見てみると、2015年は11月から4月まで最低気温はマイナスでした。2月に至ってはマイナスが2桁台です。人間は条件がそろえば外気温が0℃~11℃程度の屋内でも命を落とすことがあります。札幌の場合、1月~2月は最高気温が10℃に満たないため、暖房器具が正常に働かなければ自宅にいたとしても凍死のリスクがあるのです。日本では、凍死する人の数が熱中症で亡くなる人の数を上回っています。

ブラックアウトが真冬の北海道で発生した場合、たくさんの人が命を落とすことは想像に難くありません。北海道で使用する暖房器具はガスや石油式で、燃料を電気に依存していないものも多いです。しかし、燃料が電気でなくても、電気がないとスイッチが入らないタイプもたくさんあります。まずは今一度使用しているストーブを確認し、一部分でも電気を使用しなければ動かないタイプであれば、別途防寒アイテムの購入を検討しましょう。

電気を使わない防寒グッズには何がある?

電気を使用しない防寒グッズには、毛布があります。毛布は複数枚重ねて使用すると空気の層ができて、さらに保温性が上がります。羽毛布団と併用するときは毛布を外側にし、綿布団との併用では毛布を内側にすると効果的です。

また、カイロも電気を必要としない防寒グッズです。しかし、便利ではあるものの使い捨てタイプのものがほとんどであり、また温められる範囲が狭いので効率的に使う必要があります。手っ取り早く体を温めるには、首の後ろと肩、背中の上部周辺にカイロを貼りましょう。首には太い血管が、背中には僧帽筋という大きな筋肉があるので、ここを集中的に温めることで体全体が温まりやすいからです。さらに、足も冷えると体全体が寒気に襲われるため、靴下を重ね履きしても冷えている場合はカイロを使用すると良いでしょう。足に特化したタイプのものも売られています。

腹部もまた温めておきたい部分です。体が冷えると腹痛を伴う下痢などの症状が出ることもあり、下痢になると体の水分が失われ衰弱していきます。もしもお湯が沸かせる状況であれば、カイロではなくまずゆたんぽの利用が良いでしょう。ゆたんぽは、お湯を交換すれば何度でも使用できます。災害に備えるのであれば、容量の大きなものを選ぶことが重要です。お湯を入れたてのころが温かさのピークであり、それ以上に温度が上がることはありません。できるだけ使用時間を延ばすためには、冷えた場所に放置しないことが鉄則です。一時的に使わないときには布団の中に入れるなど、ゆたんぽ自体が冷たくならないように工夫しましょう。

北海道での真冬の停電にしっかり備えよう

ブラックアウトはさまざまな「想定外」が連続して起こった結果です。問題点が明るみになった今、今後発生する確率は減ったかもしれません。しかし、想定外の出来事はいつでも起こり得る可能性があります。北海道は誰しもが知っているように、冬には厳しい寒さが訪れます。万が一の際においては自分や家族の命は自分たちで守ると考えることが重要です。どのような事態が起きても対処できるよう、十分な対策を日頃から整えておきましょう。